メンズ脱毛を検討している方では「脱毛をしたいけど忙しくて通えない」「初めは気軽に行える家庭用脱毛器から試したい」と悩むことはありますよね。
実際に、家庭用脱毛器で自己処理をする方法は存在します。しかし、「どのくらい効果があるの?」「永久脱毛はできる?」など気になる部分も多いと思います。
私自身も以前はこれらの疑問に悩んでいました。実際に家庭用脱毛器と医療脱毛の両方を経験した私の体験談を交えながら、最適な家庭用脱毛器の選び方とその脱毛効果について解説します。
この記事を読むことで、あなたにとって最適な家庭用脱毛器を選ぶきっかけやその他の脱毛方法の理解にもつながるでしょう。
Contents
家庭用脱毛器とは何?

家庭用脱毛器は、光脱毛やレーザー脱毛が自宅で手軽に行える機械です。自分自身のペースで、自宅で密かに脱毛処理が行える利点があります。
脱毛サロンやクリニックの設備と比べて、家庭用脱毛器は使用者の安全を考慮し、光の強さが制限されています。
そのため、出力が低いことから、必ずしも理想的な結果を得られるわけではありません。
また、家庭用脱毛器の中には、ヒゲや陰部(VIO)の脱毛に対応していない製品も存在します。
全身を対象に脱毛を行いたい方は、該当製品の照射可能な範囲を確認し、多くの照射回数を持つモデルを選ぶと良いでしょう。
家庭用脱毛器のメリット
1.他人に見られることなく脱毛が可能
2.自由な時間に自宅で手軽に行える
3.初期の出費が比較的少ない
4.痛みが弱い
家庭用脱毛器のデメリット
1.準備や清掃に手間がかかる
2.誤った使用方法が肌トラブルを引き起こす可能性がある
3.手の届かない部位は行えない
4.永久脱毛効果はない
家庭用脱毛器の種類は?
脱毛器の種類 | 脱毛のメカニズム |
---|---|
光脱毛 | メラニン色素に反応する光を皮膚に照射し、毛根にダメージを与える |
レーザー脱毛 | メラニン色素に反応するレーザーを皮膚に照射し、毛根を加熱し破壊 |
サーミコン(熱線) | 毛を表面から熱線で焼き切る |
脱毛ローラー | ローラーに毛を引っ掛けて根元から引き抜く |
家庭用光脱毛器
安全性を確保するために光の出力は調整されており、その結果、毛の抑制効果を感じるまでには複数回の照射と一定の時間が必要となります。
最低でも2週間に1回の照射が必要です。照射可能回数は限られており、カートリッジを交換するタイプや、本体全体を新しくするタイプが存在します。
さらに、部位ごとに照射エリアの大きさを調整できるヘッドがいくつか付属する製品もあります。これらは照射範囲が広く、大部分エリアの処置に適しています。
このタイプの脱毛器は痛みが少ないことと、美肌効果が期待できることが特長です。
家庭用レーザー脱毛器
安全対策として機械の出力が制限されていますが、光脱毛よりも痛みが伴います。照射前は保冷剤などで脱毛したい部位を冷やしておくと良いでしょう。
特に肌が敏感な方の場合、肌が赤く腫れることがあります。さらに、照射面積が狭いため、広範囲の部位には向いていません。
サーミコン(熱線)式脱毛器
皮膚の表面に出ている不要な毛を熱で焼き切る方法です。ただし、2~3日後には再び毛が生えてきます。毛の先端が尖らないので、衣類との摩擦による不快感はありません。
ただし、肌に湿気が残っていると火傷を負う可能性があるため、使用前には肌をしっかり乾燥させることが必要です。
脱毛ローラー
回転するヘッドで毛を引き脱毛を行います。毛を巻き込んで脱毛する方法であるため非常に痛みが強いです。毛を根元から引き抜くため、2~3週間は滑らかな状態が続きます。
ただし、毛を引き抜く過程で皮膚や毛穴が傷つき、毛嚢炎や埋没毛といった肌の問題が発生する可能性があります。私の場合は皮膚の炎症が2〜3日続き、苦い思いをした経験があります。
家庭用脱毛器の注意点

家庭用光、レーザー脱毛器
光脱毛やレーザー脱毛はメラニン色素に反応する光、レーザーを皮膚に照射し、毛根にダメージを与える脱毛方法です。
ムダ毛が長いと、光の効果が分散され、脱毛の効果が低下し、痛みも増す可能性があります。脱毛を行う際には、脱毛部位のムダ毛を剃るようにしましょう。
剃る際に肌を傷つけると、脱毛時に肌トラブルが起こる可能性があるため、肌に優しい電気シェーバーの使用をおすすめします。
また、毛抜きを使って脱毛すると光やレーザーが反応しないため、脱毛の効果は期待できません。毛抜きの使用はその他の肌トラブルを避ける意味でも使用しないようにしましょう。
脱毛による痛みが不快な場合は、保冷剤で脱毛部位を冷却しながら照射すると痛みが緩和されます。
サーミコン(熱線)式脱毛器、脱毛ローラー
この方法では、ムダ毛が短すぎると毛を正しく捉えられません。ムダ毛が1cm以上伸びている状態での使用が望ましいです。
装置を肌に押し付けすぎず、90度の角度でゆっくりと滑らせるように操作することがポイントです。
脱毛後の肌は敏感になりますので、化粧水やボディクリームを使って肌の保湿を心掛け、肌トラブルを最小限に抑えてるよう心がけましょう。
実際のところ家庭用脱毛器の効果はどうなの?

医療脱毛に比べると脱毛効果は低い
サーミコン式、脱毛ローラーの脱毛器は、毛根に対して直接的な影響を与える方式ではないため、継続して使用する必要があります。
光やレーザー脱毛器は、毛根に対して作用し、毛の成長を抑制する効果が期待されます。しかし、家庭用脱毛器の出力はクリニックの機器と比べて低いため、使用を停止すると再び毛が生えてきます。
家庭用脱毛器で永久脱毛はできる?

家庭用脱毛器で永久脱毛はできません
永久脱毛とは、脱毛治療後に再生する毛の数が治療前よりも少なくなり、その状態が長期間続く脱毛方法を指します。
組織にダメージを与えて壊し、毛根を破壊することで毛が生えなくなるのが永久脱毛です。
生えてくる確率が20%以下であることや、脱毛治療を3回実施し、6ヶ月経過した時点で毛の量が3分の2(67%)以上減っていることが求められます。
クリニックでの医療脱毛は、この基準に沿って「永久脱毛」と呼ぶことができますが、1度の医療脱毛で完全に毛が消えるわけではないため、注意が必要です。
家庭用脱毛器は機械の出力が低く、直接的に組織を破壊することはできません。そのため、永久脱毛効果はないと言えるのです。
永久脱毛できるのは医療脱毛だけ

脱毛方法には、「家庭用脱毛器」や「美容脱毛」などもありますが、永久脱毛を行う場合はは医療脱毛を選びましょう。自分の目的に合った脱毛方法を選ぶことが重要になります。
脱毛方法 | 家庭用脱毛器 | 美容脱毛 | 医療脱毛 |
---|---|---|---|
施術できる場所 | どこでも可能 | サロン | クリニック |
永久脱毛 | × | × | ○ |
痛み | 弱い | 弱い〜中程度 | 強い |
麻酔 | なし | なし | あり |
脱毛は一回でどのくらい減るのか?

毛には「毛周期」という、毛が生え変わるサイクルがあります。
脱毛が効果的なのは、「成長期」の毛だけです。退行期や休止期の毛は、たとえ強力なレーザーを当てても、脱毛効果はほとんどありません。
これは、脱毛機が毛根の色素(メラニン)に反応するからです。
成長期の毛は、毛根のメラニン色素が濃いのですが、退行期や休止期の毛は、色素が薄くなっています。
脱毛機は濃いメラニン色素には効果があるものの、薄いメラニン色素には効果がないため、脱毛効果が得られません。
成長期の毛は全体の約20%だけであるため、1回の脱毛で20%の効果が得られると言われています。
永久脱毛後、どの程度の毛が生える?

永久脱毛が完了しても、時折、薄い毛が生えることがあります
脱毛期間中に肌表面に現れなかった成長が止まった毛や、レーザーが届かなかった部分から生えてくる毛が原因となり、永久脱毛後に薄い毛が生えてくる場合があります。
永久脱毛前のように、濃くて多くの毛が普通の速さで生えてくることはありません。
しかし、密集した毛が生えてくる場合、照射が漏れた可能性があるため、施術を受けた病院やクリニックに相談し、アフターケアを受けましょう。
また、産毛のような細い毛など、あまり気にならない程度の毛が生えることもあります。
この場合は、肌に負担をかけないように自己処理を行うか、さらに病院やクリニックでの施術を続けることも考慮すると良いでしょう。
クリニックの選び方

【メンズ医療脱毛】メディカルエピレーションクリニックより画像引用
脱毛を行うにあたり、どのような場所で受けるべきでしょうか?
目指す肌によって施設は異なりますが「ムダ毛を薄くしたい」「完全に無くしたい」という、どちらのニーズにも応えることができるのは医療脱毛になります。
エステサロンではなく医療機関であること、費用が手頃であること、通いやすい立地にあることが重要です。
費用がお手頃、無期限コースがあること

レーザー脱毛は自由診療のため、クリニックが価格を自由に設定できます。
しかし、高い料金だからと言って効果が高いことを意味するわけではなく、同じ機器を使っている場合、効果の違いはほとんどありません。
脱毛には何度も通う必要があるため、できるだけ費用が手頃なクリニックで脱毛を受けることをおすすめします。
レーザー脱毛では、5回から6回のプランを提供しているクリニックが多いです。予算を制限できる点やコスパの面から、無期限コースがあるクリニックを選ぶことをお勧めします。
ただし、完全脱毛を求めず、ムダ毛を多少改善できれば十分だという方や、忙しくて期間制限のある無制限コースで十分な回数を通えないという方は、回数制限のあるプランで通う方が費用を抑えられるでしょう。
通院しやすい場所であること

脱毛は何度も通う必要があることは皆さんもご存知でしょう。
そのため、通いやすさはクリニック選びの重要な要素となります。脱毛のためにお金を投じても、通いづらい場所だと足が遠のいてしまい、損をすることになりかねません。
また、近所にクリニックがあれば、皮膚トラブルが発生した際にすぐに再診を受けられるメリットもあります。
そのため、近くにあるクリニックを選ぶことが望ましいです。また、クリニックの休診日や診療時間も通いやすさに関係してくるため事前に確認しておきましょう。
まとめ

家庭用脱毛器とは、自宅で手軽に光脱毛やレーザー脱毛が行える機械です。使用者の安全を考慮し、光の強さが制限されているため、必ずしも理想的な結果を得られるわけではありません。
家庭用脱毛器のメリットは、自由な時間に脱毛ができる、初期費用が少ない、痛みが弱いなどが挙げられます。
デメリットとしては、準備や清掃に手間がかかる、誤った使用法で肌トラブルを引き起こす、手の届かない部位は脱毛できない、永久脱毛効果はないなどがあります。
家庭用脱毛器の種類には、光脱毛、レーザー脱毛、サーミコン(熱線)式、脱毛ローラーなどがあります。それぞれの特性を理解し、自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
家庭用脱毛器の使用時には、ムダ毛が長すぎると脱毛効果が低下し、痛みも増す可能性があります。また、サーミコン式、脱毛ローラーの場合、ムダ毛が短すぎると毛を正しく捉えられず脱毛が行えません。
家庭用脱毛器の脱毛効果は医療脱毛に比べて低く、永久脱毛効果はありません。永久脱毛を行う場合は、医療脱毛を選択しましょう。
これらの情報をもとに、自分の生活スタイル、予算、脱毛の目的などに合わせて、最適な方法を選択しましょう。