髭脱毛の基本情報

【あなたの脱毛、間違っていませんか?】毛周期に合わせた脱毛の重要性とリスクを解説

近年「脱毛」を検討している男性の方も増えてきました。一方で、すでに脱毛を始めている方の中には、「なぜ効果が感じられないのだろう?」と疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。

それは、脱毛を行う上で「毛周期」を考慮して脱毛を行なっていないことが原因なのかもしれません。これは初めて脱毛を行う人にとっても大事なポイントと言えます。

この記事では、毛の成長サイクル「毛周期」に基づいて脱毛を行うことの重要性を詳しく説明します。さらに、部位別の毛周期の特性と、それを無視して脱毛を進めた場合のリスクも解説していきます。

この情報を得ること、より効果的な脱毛プランを作ることができるでしょう。あなたが脱毛をする際の参考になれば幸いです。

脱毛と毛周期には密接な関係がある

脱毛方法は様々あり、代表的な手法は以下の3つがあります。

医療用レーザー脱毛
光脱毛
ニードル脱毛

医療用レーザー脱毛は、強力な出力を持つ脱毛機器を用いた手法で、一度の施術で効果が期待できます。

その一方、光脱毛は、効果が現れるまで時間が必要です。しかし、レーザー脱毛に比べて、安全性が高く、痛みが少ないことが特徴です。

医療用レーザー脱毛と光脱毛は、毛根部のメラニン色素に反応する光を使用する形式で脱毛を行います。一方、ニードル脱毛は毛包に電極を差し込み、電気を通すことで発毛組織を破壊する方法です。

これらの脱毛を行う上で重要なのは、「毛が存在している状態」で施術することが最も適したタイミングであると言うことです。

レーザー脱毛や光脱毛などでは、毛がない状態では、メラニンに反応して効果を出すことが難しくなります。

ニードル脱毛においても、表面に毛が生えていないと処理が行えないため、毛がないタイミングでは効果を期待できません。

そのため、毛の成長サイクルである毛周期を理解し、適切なタイミングで脱毛を行うことが非常に大切になります。

「毛周期」って何?

脱毛を最適なタイミングで行うためには、毛の成長サイクルである毛周期を把握することが重要です。では、具体的にどのようなサイクルで回っているのでしょう。

成長期

成長期は、毛が成長し続ける時期のことを指します。これは次のように2つに分けられます。

成長期前期
成長期前期では、毛乳頭から栄養を吸収し、毛母細胞が分裂して毛が成長し始めます。この時点では、毛は皮膚の表面から外に出ていません。

成長期後期
成長期後期では、毛母細胞の分裂が活発になり、毛が皮膚から外へと伸び始めます。

退行期

退行期は成長期の後に訪れ、毛が毛穴から自然に抜け落ちるための準備段階です。すでに毛の成長は停止し、一定の長さに達しています。

そして、毛根が徐々に押し上げられ始めます。この時期の毛は、メラニン色素が薄れるという特徴もあります。

休止期

休止期は退行期の後に訪れる期間で、新しい毛が生えるまでの間です。一種の休息期間とも言えます。

毛は毛根から完全に切り離され、抜け落ちた状態となります。毛穴内部には毛が存在していません。

休止期が終わると、再び毛母細胞が活発に分裂を始め、次の成長期に移行します。

成長期の間に脱毛を行うことが重要!!

毛の成長サイクルについて詳しく説明しましたが、脱毛に適した時期は「成長期」の期間に限られます。

メラニン色素に反応する脱毛方法、例えばレーザー脱毛や光脱毛では、毛が黒くないと光が毛根に届きません。

毛が成長期にあるとき、毛は十分に黒く、光が毛根によく届きます。しかし、退行期や休止期では、毛が薄くなったり、毛がなくなったりします。

このため、これらの期間中に光を照射しても、光が毛根に達しないため、効果は期待できません。ニードル脱毛でも同じで、成長期に脱毛することが必要です。

ニードル脱毛は、表面に現れた毛を通って毛根に針を挿入し、そこに電流を流します。

退行期や休止期では、毛が毛根から離れたり、毛が皮膚の表面に現れない場合があるため、脱毛の効果は得られません。

したがって、脱毛を行う際には、毛が成長期にあるときに施術を行うことが最も効果的です。

部位ごとの毛周期の違い

毛周期と脱毛のタイミングの重要性について説明しましたが、毛周期は部位によって異なることをご存じでしょうか。

脱毛を希望する部位によって、すぐに施術を始められない場合もあります。適切なタイミングを逃さないよう、部位ごとの毛周期を理解しておくことが重要です。

口周り・顔

毛周期は部位ごとに異なるため、成長期と休止期の大まかな期間を知ることが重要です。

顔や口周りの毛は、成長期が約4ヶ月〜1年かかり、ゆっくりと成長します。成長が止まり休止期に入ると、約2ヶ月〜3ヶ月間その状態が続きます。

そして、休止期が終わると、再び成長期に戻るというサイクルです。個々の違いや部位による微妙な差はありますが、毛周期は大体6ヶ月〜1年3ヶ月程度です。

全身

全身の毛周期も、部位や個々の違いによって異なるため、全員が同じというわけではありません。

一般的には、成長期は約3ヶ月〜4ヶ月、休止期は約4ヶ月〜5ヶ月となり、毛周期全体では約7ヶ月〜9ヶ月となります。

下腿

下腿の毛の成長期はおおよそ3ヶ月〜4ヶ月で、休止期は約5ヶ月〜6ヶ月です。全身の毛周期と同様で、全体では約8ヶ月〜10ヶ月となります。

大腿・ワキ

大腿やワキの毛周期は、他の部位に比べて比較的短い傾向があります。成長期は大体4ヶ月で、その後に休止期に入ります。

休止期は約3ヶ月続きます。したがって、毛周期全体では約7ヶ月となります。

VIO領域

VIO領域は、個々の違いが大きいものの、他の部位よりも比較的長い毛周期が特徴です。成長期はおおよそ1年〜2年、休止期は約1年〜1年半となります。

そのため、毛周期全体では約2年〜3年となります。

VIO領域のように、毛が濃く、長く伸びる部位では、毛周期のサイクルが長いことが確認されています。

毛周期を気にせず脱毛するとどうなる?

脱毛効果が低下する

毛周期を考慮せずに脱毛を進めると、脱毛の効果が大幅に下がる可能性があります。

上述の通り、毛には成長期があります。この成長期に毛が十分に育つと、その時点で脱毛の効果を最大限に発揮します。

しかし、毛周期を無視した場合、適切な脱毛効果が得られないのです。

例えば、脱毛を受けてから2週間後に、再度脱毛を受けたとしましょう。

この時点では毛が十分に育っていないため、脱毛の効果は弱まります。そのため、脱毛効果をしっかりと受けていない毛は再び生えてきてしまいます。

結果として、2回目の脱毛後に、再び生えてきた毛が気になり、再度脱毛をすることになるでしょう。

このような無駄な脱毛を繰り返すと、脱毛の回数や期間が増えてしまいます。特定の脱毛メニューでは、効率が低下するだけでなく、経済的負担も増えてしまう可能性があります。

肌トラブルの原因に

毛周期を無視すると、肌の問題も引き起こす可能性があります。レーザーなどによる脱毛は、毛や毛根に対して作用します。

そのため、毛がない状態では十分な効果が得られません。それにも関わらず光を照射し続けると、色素沈着や熱による火傷を引き起こす可能性があります。

通常の周期で行う脱毛と比べて、肌の問題を引き起こす可能性が高まりますので、毛周期は決して無視しないようにしましょう。

もしも、炎症などの肌の問題が起こってしまった場合、その部分は脱毛できなくなります。

炎症がひどい場合は、脱毛そのものができないこともあります。その結果、脱毛が完了するまでの期間が延長し、さらに費用が増えることもあります。

肌の問題は軽視せず、医師との相談を経て、スケジュールや毛周期に合わせた脱毛の計画を立てることが非常に重要です。

どれくらいの時間で脱毛は完了する?

脱毛を完了させるまでの期間は、脱毛する部位により異なります。各部位には特定の施術周期が存在し、一度施術を行った後には一定の休息期間が必要となるのです。

全身脱毛を例に取ると、施術周期は大体3ヶ月〜4ヶ月ごとで、1回の施術ごとに全体の約20%が脱毛できます。その結果、全体的に見て約5回の施術が必要となり、完了までには約1年〜1年半の時間がかかることが予想されます。

一方、脇の脱毛については、施術周期が2ヶ月〜3ヶ月程度で、約5回〜8回の施術が求められます。それゆえ、完全に脱毛を終えるまでには約1年から2年程度の期間が必要となるでしょう。

また、個々の体質による差異が大きく影響する部位の場合、完了までの時間も広範囲に渡ります。ひげ脱毛が典型的な例で、半年から2年半という非常に大きな範囲での期間が予想されます。

通常、2ヶ月〜3ヶ月ごとに1回の施術が必要とされますが、ひげは他の部位と比較すると、レーザーが毛根に届きにくい傾向があります。

その結果、施術回数に個人差が生じやすく、回数が増えるほど脱毛完了までの期間も長くなります。

さらに、どの部位を脱毛するにも、適切な休息期間を設けることが重要です。

この期間を無視すると、脱毛の効率が落ちるだけでなく、肌トラブルを引き起こす可能性も高まります。

適切な休息期間を確保することにより、肌トラブルを防ぎ、効率的な脱毛を可能にします。

これらの要素を考慮に入れると、脱毛が完全に完了するまでの期間は、どの部位でも大体1年〜1年半程度は必要ということを理解しておきましょう。

毛周期の相談はクリニックがオススメ

脱毛は、毛の成長サイクルに応じて、適切なタイミングで施術を実施することが重要です。毛周期を考慮せずに施術を行うと、効果が半減し、予期しない肌の問題を引き起こすリスクがあります。

しかし、個人の毛周期を正確に知ることは基本的に難しいです。それは、毛の成長サイクルには個々の差が存在するためです。

明確な周期が設定されているわけではなく、絶対的な断言は困難です。また、同じ部位でも、毛毎に成長サイクルが異なる場合があります。

さらに、肌の表面に見える毛でも、生長期と退行期が存在し、それらを区別することは難しいです。

したがって、脱毛の施術サイクルは専門のクリニックと相談した上で決定することが望ましいです。

まとめ

  1. 脱毛と毛周期は密接な関係があります。効果的な脱毛を行うには、毛が成長期にあるタイミングで施術を行うことが重要です。

  2. 脱毛方法には、医療用レーザー脱毛、光脱毛、ニードル脱毛などがあります。それぞれ特徴と効果が異なりますが、全ての方法で毛の成長期に施術を行うことが最適です。

  3. 毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」があります。成長期の間に脱毛を行うと効果が高まります。

  4. 毛周期を考慮せずに脱毛を行うと、効果が低下し、肌の問題を引き起こす可能性があります。

  5. 毛周期は個人差があるため、専門のクリニックや美容院で脱毛の施術サイクルを相談することを推奨します。